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お母さんの顔

こんばんは、無頼です。
大変お待たせしました…。
遅くなりましたが、2013年最初のSS更新です。

今回は英雄交争記世界でのお話です。
ED後(wayaさんのカイト君スペシャルエピソードと、
一番星さんのルートに便乗したルート)の、
ナツミさんと祈ちゃん達のお話です。

以前予告で「えちぃ内容」であると告知させていただきましたが、
申し訳ございませんが、ちょっと予定を変更しまして、
えちぃお話の同じ日の、えちぃ事になるちょっと前のお話です。

wayaさんの祈ちゃんと零君(名前のみ)とハーシバル君(名前のみ)、
一番星さんのハルツグさんとウズキさん(共に名前のみ)をお借りしました。

SSにハーシバル君とナツミさんの娘さんが登場しますが、
名前はうちの表サクセスSSでの五年生夫婦の娘さんと同じく、
「ハルミ」と「アキミ」となっています。

次回はバレンタインシーズンでの更新を予定しています。
次回は完全に成人向けの内容です。あま~いえっちなシーン入ります。

それでは、よろしければ以下の続きからどうぞ。




【お母さんの顔】



パラポルトの2月半ば。
季節の上では冬ですが、街はさほど肌寒さを感じさせない暖かさです。
まるで、浜風と一緒に、春風が一足お先にやってきたかのような暖かさが、パラポルトの街を覆っていました。
そんなパラポルトの街は、今日もたくさんの人々で賑わっています。
この街の人々の憩いの地でもある、カフェ・ザナドゥもそうでした。
今日もたくさんの人達が訪れて、お店では忙しくも楽しい時間が続いています。


「♪~♪~♪」
お昼過ぎ。
賑やかなザナドゥのお店…三つの家族が住む家の裏口から、四人の人影が出てきました。
乳母車を押す若いお母さんと、乳母車に乗った赤ちゃん、お母さんと瓜二つの女の子、
それに、バスケットを持ったもう一人の若いお姉さん。
お母さんと女の子、そして若い女の人は、三人とも嬉しそうな笑顔で静かに歌を歌いながら、
お店の裏から少し離れたところにある、丘に続く道を歩いていきます。

小高いその丘には、まだ二月だというのに、ぽつぽつと春の花が咲き始めていました。
それは、目にはっきりと見える形で、一足早い春の訪れを表していました。

「よし、この辺りで…」
やがて、お母さん達は丘を登りきったところで、足を止めました。
小高くも、街を見下ろせるいい景色が目の前に広がります。
パラポルトの玄関口である港もよく見えます。
「うしっ!」
若いお姉さんがピクニックシートを広げて、お母さん達と一緒に、その上に腰を降ろしました。
そして開かれるバスケットの蓋。中から顔を覗かせたのは、美味しそうなたくさんのサンドイッチ。
「それじゃあ、お昼ごはんにしよっか。」
「「は~~い!」」
明るい声と共に、お母さん、女の子、お姉さんはバスケットの中のサンドイッチをまず一個ずつ手に取り、
「「「いただきます!」」」
三人一緒にいただきますの挨拶。そして、ぱくりと一口。
「「「美味しい…」」」
幸せそうな笑みが、三人の顔に広がります。
「あ~、うう~」
お母さん達の幸せそうな姿を、赤ちゃんも嬉しそうな声を上げながら見つめていました。
「流石は母さんとエイコ伯母さんの手作りだよ。俺もまだまだ敵わないなぁ…。」
「そんな事ないよ~、お母さんのだってすごくおいしいんだから~」
「そうだぜ。ハルミちゃんの言う通りだぜ。
 確かにヒトミさんやエイコさんの料理の腕前もまた前よりももっと上がってるけど、
 ナツミ姉の料理の腕前だって前よりもっと上がってるんだ。 絶対いつか二人に追いつけるって!」
「ん…ありがとう、二人とも…」
照れ臭そうに答えると、お母さんも女の子とお姉さんに遅れて、サンドイッチの二口目をかぶりつきました。





「黒い城」を巡る戦いが終わって、幾年の時が流れ、
戦いを生き抜いた勇者達や、その仲間達は、今もこの星で、それぞれの道、それぞれの未来を歩んでいます。
カフェ・ザナドゥに暮らす三つの家族も、みんなあの戦いを生き抜き、今は家族で一緒に未来へと歩んでいます。
スウォンさんとヒトミさん。ウズキさんとエイコさん。そして、ハーシバル君とナツミさん。
三組の夫婦にはもう子供も生まれて、その数年の間に、更に家族は賑やかになりました。
四か月前には、ハーシバル君とナツミさんの間に、めでたく二人目の女の子が生まれました。

今日も相変わらずの賑わいを見せるザナドゥですが、
本日は「騎士団」の仕事がお休みの祈ちゃんがお店のお手伝いに来てくれています。
(彼女は騎士団の仕事がお休みの日には、よくザナドゥにお手伝いに来てくれています。
 今回のお手伝いに関しては、実は昨日から来てくれています。昨晩はヒトミさん達の家にお泊りしました。)
今、ザナドゥを経営する三人の奥様のそれぞれの旦那様は、みんな家を空けています。
スウォンさんはお店の新しいメニューの開発と食材の仕入れの交渉の為に、
ウズキさんは「虹の騎士団」の任務の為に、
そしてハーシバル君は冒険の為に、それぞれの目的の為にこの海の向こうに出かけているのです。
それで…偶然に偶然って重なる時があるんです。
三人のそれぞれの行動のタイミングがぴったり重なって、
ハーシバル君が帰国の途上にスウォンさんとウズキさんのそれぞれの任地に、
それぞれの仕事が終わったいいタイミングで立ち寄れる事になり、
ハーシバル君の船で、三人一緒に帰国できることになったのです。
その予定日が、今日…本日なのです。
…つまり、三人の旦那様が、もうすぐ一斉に帰ってくるのです。
というわけで、奥様達も、子供達も、みんな旦那様(お父さん)やおじいちゃん達の帰りを楽しみに待っています。
(記憶予定時刻はおそらく日が沈む頃、と連絡もありました。)
ちなみに、祈ちゃんはザナドゥにお手伝いに来る時には、双子の弟の零君と一緒に来る事が多いのですが、
今零君はここには居ません。
どうしてかと言いますと、零君も「騎士団」の任務により、今は海の向こうにいるのです。
その任は、ウズキさんも共に請け負っているもので、
零君も、ウズキさん達と一緒に任務が終わったらしくて、共にこのパラポルトの街まで戻ってくるのです。
祈ちゃんが今日ザナドゥのお手伝いに来ているのは、
零君のお出迎えの為でもあります(それ以外にもある理由があるのですが)。

そんなわけで、三人の旦那様が帰ってくる予定の日の、お昼過ぎ。
少し遅めの休憩時間をとったナツミさんと祈ちゃんは、少し遅めのお昼ご飯です。
(この丘まではザナドゥから徒歩で10分ほど。ちょっとしたピクニックがすぐ楽しめちゃいます。)
ハーシバル君とナツミさんの長女:ハルミちゃんは、
スウォンさんとヒトミさんのお子さん達やウズキさんとエイコさんのお子さんと一緒にもう既にお昼ご飯を済ませたのですが、
他の子供達がみんなうとうと、ちょっとお昼寝しちゃった中、ハルミちゃんだけは眠れなくて、
お母さんと、仲のいい祈お姉ちゃんと、まだ生まれて四カ月の妹:アキミちゃんと一緒に、ショートピクニックに出かける事にしました。





「「「ご馳走様でしたー。」」」
バスケットの中のサンドイッチが空になって、
サンドイッチの最後の一個がハルミちゃんのお腹の中に納まったところで、三人はご馳走様の挨拶をしました。
「はぁ~満腹満腹…」
「ハルミったら、さっきもお昼ご飯食べたばかりだっていうのに、またいっぱい食べちゃって…。
 あんまりいっぱい食べすぎると、太っちゃうよ。」
「でもあたし成長期だからいっぱい食べないと…」
「いっぱい食べたんなら、その分いっぱい運動しないとダメだぜ?」
「む~、お母さんやヒトミおばちゃんやエイコおばちゃんや祈お姉ちゃんみたいに、
 栄養がみ~んなおムネに行けばいいんだけどな~」
「「ぶっ!」」
これにはお母さんもお姉さんも思わずすってん。吹き出してしまいます。
「あ~あ…あたしもお母さん達みたいにむちむちのぼんきゅぼ~んになるといいんだけどな~」
あらあら、ハルミちゃんってばおませさんですね。
お母さんやお姉ちゃんの「ぼん、きゅっ、ぼ~ん」なところをちらちら見ながら、
自分の小さな胸を手で押さえて、悩ましげな視線を送ります。
そのちょっとえっちな視線に、お母さんもお姉さんも思わず恥ずかしい気持ちになってしまいます。
「あたしだって、ぐらまーになってみせるもん…。」
…なれるよ、きっと。


「ん~、きゃっきゃっ」
「アキミちゃん、本当にかわいいな~」
「勿論よ!あたしの妹で、お母さんの子供だもん!」
「ありがとう…」
お昼ご飯も食べ終わったところで、ナツミお母さんはアキミちゃんを抱っこして、
改めてピクニックシートに腰を降ろしていました。
ハルミちゃんと祈お姉さんの視線も、かわいい赤ちゃんに注がれます。
「ふふ…」
つんつんん、と小さな可愛い指が、赤ちゃんのマシュマロほっぺを突っつきます。
「もう…ハルミ、あんまりほっぺつっつくと、アキミ泣いちゃうよ?」
「大丈夫だよ、お母さん。アキミ、こんなに嬉しそうに笑ってるじゃない。ね~?」
「きゃっきゃっ」
お姉ちゃんの声に応えるように、赤ちゃんは嬉しそうな笑い声を上げました。
そんな赤ちゃんとお姉ちゃんを、お母さんは微笑ましく、優しい笑顔で見つめます。
そのお母さんの表情を、祈お姉ちゃんは静かに見つめていました。
何かを思い出したかのような、見つけたような、そんな表情をして。
ナツミお母さんの赤ちゃんを見つめる笑顔は、本当に美しい笑顔でした。
優しさとあたたかさと、愛情に満ち溢れた…お母さんの表情。
そう、お母さんの子供にとって、何よりも美しく、大好きな表情…。
(お母さん…。)
祈お姉ちゃんの瞳の奥が、涙に揺れました。

「んふふ…アキミちゃん…」
ハルミちゃんは妹の愛らしさに堪らなくなって、そのマシュマロほっぺにすりすりと頬ずり。
夢心地な感触が、ハルミちゃんのほっぺに伝わりましたが…
「…ぐすっ…ぅ…び…びぇぇぇぇぇん…!」
直後、アキミちゃんは泣きだしてしまいました。
「えっ…!? ご、ごめんね、アキミちゃん…! ど、どこか痛かったの…!?」
途端にハルミちゃんはビックリして、オロオロし始めてしまいますが、
「大丈夫、ハルミは悪くないよ、アキミはね…」
流石はお母さん、慌てずにアキミちゃんの身に何が起こったかを突き止めます。
「うん、お腹が空いたみたいだ。」
その言葉を聞くと共に、祈お姉ちゃんは立ち上ると、素早く周囲の状況を確認しました。
「…アタシ達以外、誰も居ないよ、大丈夫だよ、ナツミ姉。」
「ありがとう、祈ちゃん。」
祈お姉ちゃんにお礼を言うと、上着の胸元を開きます。
露わになる、ナツミお母さんのとっても大きくて柔らかくて、あったかいおっぱい。
既にかわいらしいピンク色の乳首には、甘いミルクが滲んでいます。
「アキミ、お待たせ。はい、召し上がれ(はぁと)」
アキミちゃんの小さなお口に乳首をそっと当てると、小さなお口がぱくっとお母さんの乳首を含み、
小さな手であたたかいおっぱいに抱き着いて、んくんく、
と音を立てて、お母さん達に少し遅れて「お昼ご飯」を飲み始めました。
(勿論、ナツミお母さんは仕事の合間にも赤ちゃんにおっぱいをあげています。)
「んっ…いっぱい飲んでね…。…ふふふ…おいしい?」
甘く優しい声で赤ちゃんに話しかけるお母さん。
赤ちゃんは一生懸命おっぱいを飲みながら、じっとお母さんの優しい眼差しを見つめています。
「アキミちゃん…」
ハルミちゃんも妹の顔をそっと覗き込み、嬉しそうに微笑みます。
すると、お母さんの優しい手が、ハルミちゃんの身体もそっと抱き寄せました。
アキミちゃんが抱き吸い付いているお母さんの右の胸とは逆の、左胸に抱き寄せられる形で、
二人の子供は、一緒にお母さんの胸に抱かれました。
ハルミちゃんとお母さんの目と目が合い、また、笑顔と眼差しが交わされます。
それは、あまりにも美しい親子の姿でした。

(…アタシにも零にも、あんな頃があったんだな…)
幸せな母娘三人の姿を見つめながら、祈ちゃんは心の中で、ぽつりと呟きました。
その瞳には、少し悲しい気持ちの色も滲んでいました。
キングダム王国の政変の混乱の中で父を亡くし、
そして、父を失うよりも前に、
実の母親の命も奪われ、物心がつく頃には、魔女の元で弟と二人で働かされていた祈お姉ちゃん。
祈ちゃんと零君にとって、お父さんやお母さんと一緒にいた頃の記憶は、失われた記憶のはずでした。
覚えていない…そのはずでした。
…けれど、心のどこかに、その思い出は、記憶は、微かに残っていました。
昔、「黒い城」を巡る戦いがあった頃、祈と零が初めてヒトミさんとエイコさんと出会い、ザナドゥに泊めてもらった時。
ヒトミさんとエイコさんに抱き締められて、その時はっきりと感じた、「お母さん」の温もり。
その時、初めて知ったと感じたはずだった「お母さんの温もり」は、「お母さんの顔」は、
本当は、もう既に身体が心が覚えてたのでした。
実の兄と姉…ハルツグお兄さんとトウコお姉さんと会い、知った自分と零君の生い立ちの真実。
あの戦いが終わった後、祈ちゃんと零君は、自分達の「お母さん」が住んでいた町を訪れ、
そこで、「お母さん」の事を知っている人と出会い、「お母さん」の事を聞きました。
そして、そこで二人は知りました。
「お母さん」が、本当に心の底から自分達の事を愛してくれた、優しいお母さんだっという事を…。
いつも優しく二人の事をかわいがってくれたお母さん。
二人が魔女に拉致され、お母さんが魔女に殺された時、
最期まで我が子を取り戻そうと、身体を引きずって、魔女が二人を拉致して逃げ去った家の玄関扉に必死に手を伸ばすような格好で、
お母さんは事切れていた…二人は、そう知らされました…。
お母さんの真相を知って、その日、二人はずっとお母さんを想い、涙を流し続けました…。

祈ちゃんと零君は、今はお兄さんであるハルツグさんが総帥を務める「虹の騎士団」に所属し、
世界各地を飛び回り、活動を続けています。
一人でも多くの人の幸せを守るために、自分達のような悲劇に見舞われる子供を増やさないために、
二人は日夜戦い続けています。
お姉さんやナオキさんの志を継いで…。


「ねぇ、お母さん。」
「んー?」
おなかいっぱいになっておっぱいを飲み終えたアキミちゃんのお口を拭いて、優しくげっぷさせるナツミお母さん。
アキミちゃんは愛らしく目を細めていますが、まだおねんねするつもりはないようです。
「…あたしにも、アキミちゃんを抱っこさせて。」
「…うん。よろしく、ハルミお姉ちゃん。」
「任せて、お母さん。」
ハルミちゃんの言葉に目を細めて応えたお母さん。
お母さんから託された小さな妹を、お姉ちゃんはそっと抱き上げます。
「アキミちゃん。お姉ちゃんよ。今、お姉ちゃんが抱っこしてるのよ?」
「きゃっきゃっ」
妹の顔をゆっくり覗き込み、話しかけるお姉ちゃん。
お返事は、嬉しそうな笑顔と声でした。
見守るお母さんの眼差しも、どこまでもあたたかく、優しいものでした。
あたたかく、優しく、そして、強いお母さんの心。
自分のお母さんも、今のナツミ姉と同じ目をしていたんだ、と祈ちゃんも信じています。
我が子をあたたかく見守る無限大の優しさ。
そして、何があっても我が子を守ろうとする、強い心。
ヒトミさんやエイコさん達も、同じ。
あの戦いが終わった後、お母さんになった仲間や友達…大好きな人達を何人も見てきた祈ちゃん。
どのお母さんにも、みんな優しさと強さに、愛に、強さが溢れていました。
大好きな子を、家族を愛し、守ろうとする、強く優しい心。
その美しい心に、愛に感動すると共に、「お母さん」達と子供達の幸せが、自分の幸せのように嬉しく感じました。

「ナツミ姉、アタシからもお願いがあるんだけど、いい…?」
「うん…祈ちゃんも…?」
ナツミお母さんと一緒に幼い姉妹を見守り続けていた祈ちゃんですが、そっとナツミお母さんに、「お願い」を告げます。
「アタシにも…あとでアキミちゃん、抱っこさせて…。」
ナツミお母さんは、笑顔で頷きました。

「アキミちゃ~ん、祈お姉ちゃんだよ~?」
ハルミちゃんから手渡されて、アキミちゃんを抱っこする祈お姉ちゃん。
祈お姉ちゃんもじ~っとアキミちゃんの顔を覗き込み、甘い声で話しかけます。
「早く大きくなってね~? お姉ちゃんともいっぱい遊ぼ~ね~?」
「きゃっきゃっ」
赤ちゃんの愛らしい笑顔を覗き込みながら、祈ちゃんは自分の心に、更にあったかいものが広がっていくのを感じました。

守りたい、この笑顔を。幸せな家族の、大好きな人達の笑顔を…。

「くすくす…もう~祈お姉ちゃんったら~」
(祈ちゃん…ありがとう…)
大きな「お姉ちゃん」と、小さな妹を見守る母娘。
二人も、家族や大切な人達の幸せを、心から願っています。
目の前の、大きな「お姉ちゃん」の幸せも…。
「ひゃっ…! あ、アキミちゃん…そこは触っちゃ…ぁん(はぁと)」
「だ! 大丈夫、祈ちゃん?」
「だ、大丈夫…。 もう、アキミちゃんもおっぱい大好きなんだな…。お姉ちゃんのおっぱいまでモミモミしちゃうなんてさ…。」
「そこはある意味お父さんに似たんだね、アキミちゃん。」
「えっ…」
「お父さんもお母さんのおっぱい、大好きだもん。今夜はきっと…」
「わー! ハルミそれ以上その話はナシ! 祈ちゃん、今の話に関する質問は無しにしてね…」
「う、うん…」
顔を真っ赤にするお母さんに、苦笑いの祈ちゃん。

楽しい午後のひとときが、過ぎていきます。





「じゃあ…そろそろ戻ろっか。」
「りょーかい。」
後片付けを終えて、アキミちゃんを乳母車に乗せて、三人は立ち上りました。
太陽はまだ空高く、明るく輝いています。
「夜まで、まだもうちょっと時間かかりそうだな…。」
「もうちょっとかかるけど、もう少し、だぜ、ナツミ姉…。」
予定通りなら、今日の夜。今日の夜に、帰ってくるんです。
ナツミお母さんの旦那様が、お父さんが、伯父さんが、祈お姉ちゃんの弟さんが…
大切な、家族達が…。
それに今日は…
(待ってるよ…無事に帰ってくるのを…)
大好きな人達への想いを馳せながら、丘を下り始めようとした、その時でした。
「…あれ…!? お母さん、あれ、今港に近付いてきてる船って、フュチュール号じゃない!?」
いつの間にか手持ちの双眼鏡で港の向こうの海を見ていたハルミちゃんが、驚きの声を上げました。
「…そうだよ!見間違いじゃないんよ!」
「ちょ、ちょっと貸して…!」
慌ててハルミちゃんから双眼鏡を借りたお母さんは、ハルミちゃんが覗いていた方角へ、双眼鏡を通して覗き込みました。
そこに見えたのは、紛れもなく夫の指揮する船・フュチュール号。
帆に描かれた紋章など、見間違いがありませんでした。
「帰ってきた…。」
喜びに震えた声で、ナツミお母さんは双眼鏡をもつ手を下げました。
「あ、アタシにも貸して…! …本当だよ…」
祈ちゃんにも、はっきりと見えました。

さっきの午後のひとときよりも、もっと楽しい時間。
大好きな人達との再会の時。
それはもう、目の前に迫っていました。



つづきます
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プロフィール

無頼

Author:無頼
ようこそ。
どうぞ、ごゆるりと。

↓管理人の特に好きなパワポケCP
6主×瞳さん
羽柴君×夏海さん
10主×紫杏

6主×瞳さんスキーな同志、
随時求みます。

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